酸洗いに掛かる時間を把握しよう!

酸性の液体の特徴と用途を把握する

まず酸洗いとは、酸性の液体が金属を溶かすという性質を応用して、金属の仕上げ処理をするものです。溶接のスケールを除去したり、鋳造品の砂を除去したりとさまざまな仕上げの目的で使われます。ミクロンの寸法変化しか生じさせないので酸性の液体にどのくらいつけるかによって仕上がり具合が異なります。長時間行えば効果的ですが、表面にシミが残るなどデメリットもあるため、トライアンドエラーで処理時間を見極めることが重要です。金属と酸性の液体と仕上げの目的によって処理時間が異なります。酸洗い工程は酸性の液体につける時間だけでなく、前処理である、脱スケール時間と水洗い時間が必要です。さらに、酸性の液体を洗い落とす仕上げ洗浄も必要ですよ。

具体的な処理工程の紹介

酸洗いについて、溶接などのスケールを除去する目的を事例にとって工程と所要時間の一例をしめします。塩浴剤を添加した高温処理である脱スケール工程を3分間おこないます。次に、塩浴剤を除去する為に水洗いを3分間行います。酸洗いの1回目として塩酸と硫酸の混合液体に2分間浸します。次に、2回目として硝酸とフッ化水素酸の混合液体に25分間浸して、水洗いをを3分間をして仕上げます。酸性の液体の種類を変えた場合、酸洗いを1回で済ませることができるのです。具体的には、硝酸とフッ化水素酸の混合液体に20分間浸して2回目を無しにすることも可能です。ただし、仕上がり具合がことなるため狙いの品質になっているかを確認することが重要なのです。塩浴剤との相性もあるため、全体の工程で判断する必要があります。

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